天窓の台風対策は?注意点と普段からできるメンテナンス方法を紹介

この記事は「内野 友和」が
書いています。
1979年生まれ。一級建築板金技能士。父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。25年以上、約10,000件の現場経験で培った技術と知識をもとに、屋根・雨樋・板金・外壁工事に携わる。建築家・隈研吾氏が関わるカフェ「和國商店」のプロデュース(グッドデザイン賞等受賞)、海外での活動なども行う。また、全国の屋根屋50社以上と共にボランティア活動を行い、屋根の展示イベント「屋根展」を主宰している。

台風シーズンの前、天窓の対策をしたほうが良いのか不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
天窓は屋根にあるため直接風雨の影響を受けやすい部分です。
何の対策もしていないと、飛来物によるガラス割れや深刻な雨漏りといったトラブルを引き起こすおそれがあります。
台風から住まいと家族の安全を守るためにも、事前に対策を行うことが大切です。
本記事では、天窓の台風対策と注意点、放置した場合のリスクを解説します。
普段のメンテナンス方法や万が一被害を受けた際の対処法まで紹介しているので、参考にしてください。
目次
天窓の台風対策で行うべきことは?

天窓を台風の被害から守るために行うべき対策を紹介します。
・飛散防止フィルムを貼る
・段ボールや養生テープで補強する
それぞれ詳しく解説します。
飛散防止フィルムを貼る
強風によって飛来物が衝突した際に、ガラスの破片が室内に飛び散るのを防げます。
強風で折れた木の枝や瓦などが天窓に直撃した場合、ガラスが割れて室内に入り込む危険性があります。
フィルムを貼っておけば、万が一割れたとしても破片がフィルムに付着したままになり、被害を最小限に抑えられるのが特徴です。
ガラスが割れて飛散すると、けがをしてしまうため飛散防止フィルムで対策するのがおすすめです。
段ボールや養生テープで補強する
段ボールや養生テープを使って補強する方法もあります。
テープを天窓のガラス面に米字型やバツ印になるように貼り付けると、衝撃を受けた際のガラスの飛散を抑えられます。
ガラスの内側から段ボールをテープで貼り付ければ、飛来物が衝突した際のクッション代わりに有効です。
ただし、ガムテープは剥がした後に粘着剤が残りやすくなります。
あくまで応急処置としてできる対策として、跡が残りにくい養生テープを使用するのがおすすめです。
天窓の台風対策の注意点は?

天窓の台風対策を行う際に気をつけるべき注意点は以下のとおりです。
・テープで補強する
・対策は台風が接近する前に終わらせる
安全かつ確実に準備するためにも参考にしてください。
テープで補強する
養生テープでの補強はガラスの飛散を防止できます。
飛来物によりガラスが割れて室内に侵入すると、けがをするリスクが高まります。
ただし、ガラス割れ自体を防ぐわけではなく、あくまで飛散防止が目的です。
テープを貼ってもガラスの強度そのものは上がりません。
強風で硬い物が衝突すれば、テープを貼っていてもガラスは簡単に割れてしまいます。
台風の勢力が強く大きな飛来物が予想される場合は、テープの補強だけでは不十分なケースもあります。
根本的な対策として、耐久性の高いガラスへの交換や業者による点検が必要です。
対策は台風が接近する前に終わらせる
台風対策を行う際は、接近する前に作業を終わらせておくことが大切です。
風雨が強まってからでは作業の危険性が増し、十分な対策ができません。
台風が近づくと急な突風が吹くことがあり、室内からの作業であっても窓を開けたり脚立に乗ったりするのはリスクをともないます。
天候が穏やかなうちにフィルムの貼り付けや補強を済ませておきましょう。
天窓の台風対策を怠った場合に起こりうるリスクは?

天窓の台風対策を怠った場合に起こりうるリスクを紹介します。
・飛来物により天窓のガラスが割れる
・雨漏りする
対策しなければ、台風被害を受けるおそれがあるため参考にしてください。
飛来物により天窓のガラスが飛散する
強風による飛来物によって天窓が割れると、ガラスが飛散するリスクがあります。
台風の風は多くの物を巻き上げ、屋根上の天窓に当たります。
近隣の住宅から飛んできた瓦、折れた木の枝などが天窓に衝突すれば、ガラスが割れて飛散する可能性があり危険です。
ガラスの破片によりけがをするリスクも高まります。
養生テープなどで補強し、ガラスの飛散を予防する必要があります。
雨漏りの発生原因になる
台風対策をしていない天窓は、強風や大雨によって雨漏りするリスクが高まります。
とくに、天窓周辺の防水シートやシーリングが劣化していると、強い風雨に耐えきれません。
台風の際は通常よりも激しい雨が降るため、少しの隙間からでも雨水が浸入してしまいます。
日頃から点検を行っていない天窓は、経年劣化によるひび割れや隙間が生じている可能性があります。
雨漏りは天井や壁にシミができるだけでなく、住宅の柱や梁を腐食させ大規模な修理が必要です。
住宅の寿命を縮めないためにも日頃から対策しておくことが大切です。
普段からできる天窓のメンテナンス方法は?

普段からできる天窓のメンテナンス方法は以下のとおりです。
・天窓周辺の落ち葉やゴミは取り除いておく
・定期点検を受ける
・寿命を迎えた天窓は交換を検討する
台風に備えて日常的に行えるお手入れや点検方法を知っておきましょう。
天窓周辺の落ち葉やゴミは取り除いておく
普段のメンテナンスとして、天窓周辺に溜まった落ち葉やゴミを取り除いておくことが有効です。
ゴミが溜まっていると雨水の流れが滞り雨漏りの原因になります。
天窓の周囲には雨水を逃がすための水切りと呼ばれる溝があります。
そこに落ち葉や土砂が詰まるとスムーズに排水できません。
とくに、台風のような大雨の際は水はけの悪さが雨漏りを引き起こします。
定期的に天窓周辺にゴミが溜まっていないかの確認が必要です。
ただし、屋根に登っての掃除は危険をともなうため、業者に依頼するのがおすすめです。
定期点検を受ける
台風時のトラブルを防ぐためには業者による定期点検が必須です。
防水機能の低下や部品の劣化を早期に発見できます。
天窓は屋根に設置されているため、経年劣化が避けられません。
知らない間に劣化が進んでいると、激しい風雨で雨漏り被害につながります。
10年に1度を目安に点検を依頼し、必要な補修を済ませておけば大雨の際も安心できます。
大きな被害を未然に防ぐためにも定期点検は欠かせません。
寿命を迎えた天窓は交換を検討する
設置から長期間が経過し寿命を迎えた天窓は、新しいものへの交換を検討します。
劣化した天窓は台風の強風や大雨に耐えきれない可能性があるからです。
天窓の一般的な寿命は20〜30年で、超過するとガラスの耐久性や防水性能が低下します。
コーキングの補修など部分的な修理を繰り返しても根本的な解決にはならず、雨漏りが再発する可能性が高くなります。
古い天窓は放置せず適切な時期に交換するのがおすすめです。
天窓が台風による被害を受けた際の対処法は?

天窓が台風による被害を受けた際の対処法を紹介します。
・被害状況を写真に収めておく
・火災保険が適用されるか確認する
・信頼できる業者へ修理を依頼する
万が一トラブルが発生した際に取るべき行動を解説しているので、参考にしてください。
被害状況を写真に収めておく
台風で天窓が破損したり雨漏りしたりした場合、被害状況を写真に収めておくことが大切です。
修理を依頼する際や火災保険を申請する際の手続きがスムーズになります。
ガラスの割れ具合や雨漏りしている箇所、濡れてしまった家財道具などを撮影します。
全体像だけでなく被害箇所のアップなど、複数の角度から撮影しておくと状況が伝わりやすくなるのでおすすめです。
ただし、撮影のために屋根には登らず、安全な室内から撮影できる範囲で行ってください。
火災保険が適用されるか確認する
天窓が台風の被害を受けた際は、加入している火災保険が適用されるかの確認が必要です。
台風による強風や飛来物での破損は、風災として保険金が下りる可能性があります。
火災保険は火事だけでなく、自然災害による住宅の被害も補償対象に含まれているケースがほとんどです。
天窓のガラス割れや雨漏り修理にかかる自己負担額を軽減できます。
保険の適用条件や申請に必要な書類は保険会社によって異なるため、早めに契約内容を確認して相談することが大切です。
信頼できる業者へ修理を依頼する
天窓の修理は専門的な知識と技術をもった信頼できる業者へ依頼します。
ガラスの割れや雨漏りだけではなく、目に見えない部分も台風被害を受けている可能性があります。
強風によって生じた小さな歪みや防水シートの損傷は、専門的な知識をもつプロによる点検が必須です。
気づかずに放置してしまうと内部で劣化が少しずつ広がり、住宅の柱や梁まで腐食させる大規模な修繕工事につながるケースがあります。
被害を早期に発見し、適切な修理を行うことは住宅を長持ちさせるためにも必要です。
適切な台風対策で天窓を守ろう

天窓の台風対策には飛散防止フィルムやテープでの補強が有効です。
ただし、屋根に登るのは転落の危険があるため避け、台風が接近する前に対策を終わらせましょう。
台風対策を怠ると飛来物でガラスが割れたり、雨漏りにつながったりするリスクが高まります。
普段から天窓周辺のゴミを取り除き、定期点検を受けることで大きな被害を防げます。
万が一、台風による被害を受けた場合は、火災保険の適用を確認し、専門業者へ修理依頼をすることが大切です。

