トイレに天窓を設置した際のメリット・デメリットは?費用相場も解説

この記事は「内野 友和」が
書いています。
1979年生まれ。一級建築板金技能士。父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。25年以上、約10,000件の現場経験で培った技術と知識をもとに、屋根・雨樋・板金・外壁工事に携わる。建築家・隈研吾氏が関わるカフェ「和國商店」のプロデュース(グッドデザイン賞等受賞)、海外での活動なども行う。また、全国の屋根屋50社以上と共にボランティア活動を行い、屋根の展示イベント「屋根展」を主宰している。

「トイレに天窓を設置したいが、失敗して施工後に後悔したくない」
「トイレに天窓を設置した場合、どのようなメリットやデメリットがあるのだろうか」
トイレに天窓を設置したいと考えている人の中には、上記のような悩みを持つ方もいるでしょう。
そこで本記事では、トイレに天窓を設置した際のメリット・デメリットを紹介しています。
トイレの天窓に関わる工事の費用相場や、信頼できる業者の選び方なども解説します。
トイレへの天窓設置を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
トイレに天窓を設置した場合のメリットは?

トイレに天窓を設置した場合のメリットは下記のとおりです。
・自然光でトイレ内が明るくなる
・開放的な空間を演出できる
上記のメリットについて一つずつ詳しく解説します。
自然光でトイレ内が明るくなる
天窓を設置すれば自然光が差し込み、トイレ内の明るさを確保できます。
照明を使用する頻度が少なくなり、電気代の節約にもつながります。
壁に窓を設置する方法もありますが、プライベートな空間を守るためには、高く設置するなどの工夫が必要です。
隣家との距離が近いといった理由で壁に窓を設置できないケースでも、天窓であれば外からの視線を気にせず採光できます。
トイレの壁面を有効活用できる点もメリットです。
開放的な空間を演出できる
天窓を設置すれば日光が差し込み、開放的で明るい印象になります。
トイレにスペースを確保できない場合でも、圧迫感を和らげる効果が期待できます。
外の視線を気にせず、時間の経過とともに変化する空の表情が楽しめるのも天窓の魅力です。
開閉式の天窓にして外気を取り込めば、より自然を身近に感じられます。
トイレに天窓を設置した場合のデメリットは?

トイレに天窓を設置した場合のデメリットは下記のとおりです。
・雨漏りが発生しやすい
・日差しを強く感じる場合がある
・掃除やメンテナンスの手間が増える
天窓の設置で後悔しないためにも、メリットだけでなくデメリットも確認しておきましょう。
それぞれのデメリットについて詳しく解説します。
雨漏りが発生しやすい
天窓は雨を防ぐ屋根に穴をあけて設置するため、天窓がない住宅より雨漏りが発生しやすい点がデメリットです。
コーキングや水切り、防水シートなどで雨水の浸入を防いでいますが、部材は劣化します。
部材が劣化してくると隙間やヒビ割れなどの不具合が生じ、雨水が浸入する恐れがあります。
台風や強風の影響で部材が破損し、そこから雨水が浸入してくる可能性もあるため注意しましょう。
雨漏りが発生すると屋根材や内装の劣化にもつながりかねません。
雨漏りを予防するためにも、定期的な点検が必要となります。
日差しを強く感じる場合がある
天窓を設置する位置によっては日差しが強く感じる場合があります。
トイレの位置が住宅の南側だった場合、日差しが強すぎて夏場は室内が暑くなる可能性もあります。
日差しによる暑さを改善するためには、遮熱対策を講じるなどの工夫が必要です。
北側であれば自然光の強さに変化が少なく、直射日光も入りづらいのでおすすめです。
掃除やメンテナンスの手間が増える
天窓を設置した後も定期的な掃除やメンテナンスが必要です。
掃除やメンテナンスを怠った場合、不具合が拡大し、大きなトラブルに発展する恐れがあります。
修理でトラブルを解消できる場合もありますが、不具合の程度によっては天窓の交換が必要です。
屋根や外壁と同様に、天窓にも掃除やメンテナンスのコストがかかります。
3~5年ごとに点検を実施し、コーキングの劣化などの不具合がないか確認しましょう。
トイレの天窓工事にかかる費用相場は?

トイレの天窓工事にかかる費用相場を紹介します。
具体的な工事内容は下記のとおりです。
・天窓を後付けする場合
・天窓を修理する場合
・天窓を交換する場合
・天窓を撤去する場合
以下で詳しく解説します。
天窓を後付けする場合
トイレに限らず屋根に天窓を後付けする費用は、30~70万円が相場です。
工期は3~8日程度となります。
実際は天窓の大きさや種類、屋根の形状などによって大きく異なるため、相場はあくまで参考です。
電動開閉式の天窓を設置する場合は、配線工事が必要となるため費用は高くなる傾向があります。
天窓を修理する場合
天窓の修理費用は施工内容によって相場が異なります。
具体的な修理内容ごとの費用相場は下記のとおりです。
・コーキングの補修:3~10万円程度
・防水シートの交換:15万円~
・ガラス交換:5~30万円程度
軽い雨漏りであれば、コーキングの打ち直しや防水処理を強化して修理可能な場合があります。
足場が必要となる修理の場合は、屋根のリフォームと同時に施工すると一回分の足場代の負担のみとなるため、トータルコストが抑えられます。
天窓を交換する場合
何度も雨漏りになったり、フレームが腐食していたりする場合は、天窓の交換が必要となる場合があります。
天窓を交換する際の費用は30~200万円程度が相場です。
ただし、実際は天板の大きさや種類、屋根の形状などによって変動します。
最新の天窓は性能がアップしていることが多く、交換後は住環境の快適さ向上が期待できます。
工期は部分的であれば3日程度、屋根全体の修理も行う場合は1~2週間程です。
天窓を撤去する場合
天窓を撤去する場合の費用相場は、20~50万円程度となります。
工事自体は1~2日程度で完了し、足場の設置と解体作業で2日程度かかるのが一般的です。
天窓を撤去したあとは、下地を調整してから防水シートを設置し、屋根材で仕上げます。
雨漏りのリスクやメンテナンスの手間は解消されますが、採光できなくなるため十分に検討してから撤去するのがおすすめです。
トイレの天窓工事を依頼する業者の選び方は?

納得感のある施工を希望するなら、業者選びが大切です。
トイレの天窓工事を依頼する際は、業者に下記の特徴があるかを確認しましょう。
・天窓の施工実績が豊富にある
・職人に工事を直接依頼している
・国家資格を取得している
おすすめする理由とともに詳しく解説します。
天窓の施工実績が豊富にある
天窓の施工実績が豊富な業者は、多くのお客様に選ばれているため、施工やサービスの質が高い傾向があります。
業者のホームページに施工実績や、実際に施工した事例が掲載されているか確認しましょう。
天窓のトラブルは施工不良が要因となる場合もあるため、施工実績が豊富な業者に依頼するのがおすすめです。
また、地域に密着している業者はその土地の特性を理解しており、適した施工内容を提案してくれます。
施工実績などを確認する際は、対応しているエリアも確認してみてください。
職人に工事を直接依頼している
適正価格で高品質な施工を希望するなら、職人に工事を直接依頼している業者がおすすめです。
下請け業者に依頼していないため、中間マージンが発生せず適正価格で対応してくれます。
また、自社施工の業者は職人と連携がとれているためお客様の要望が伝わりやすく、質の高い施工をしてもらえる傾向があります。
業者選びの際は、契約から工事まで一貫して対応しているか確認しましょう。
国家資格を取得している
業者が国家資格を取得しているかどうかも、選ぶ際の判断基準になります。
必ずしも資格を保有していれば大丈夫というわけではありませんが、一定の知識を持っていると判断できます。
経験だけでなく専門知識に裏付けされた提案やアドバイスをしてもらえる可能性が高く、おすすめです。
施工実績と同様に業者のサイトを閲覧して、どのような資格を保有しているか確認しましょう。
メリット・デメリットを理解したうえで、トイレに天窓を設置しよう

トイレに天窓を設置した場合、明るさや開放感などのメリットが得られます。
一方で雨漏りのリスクや強い日差し、メンテナンスコストなどのデメリットも発生するので、十分に検討してから設置するのがおすすめです。
また、天窓工事の費用は決して安くありません。
施工不良によるトラブルを予防し、納得感のある施工をしてもらうためにも業者選びが重要です。
メリットとデメリットを理解したうえで、信頼できる業者に工事を依頼しましょう。

