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天井に設置する窓とは?設置するメリット・デメリットや費用感を解説

2025/06/01 Sun

「天井の窓ってどんなもの?」

「天井に窓を設置するメリットやデメリットが知りたい」

「天井に窓を設置する費用はどのくらいかかる?」

このように、天井に設置する窓が一体どんなものなのか、気になっている方は多いのではないでしょうか。

この記事では、天井に設置する窓の役割やメリット・デメリット、費用相場を紹介します。

この記事を読むと、天井の窓を設置するか、良い面と悪い面を把握したうえで判断しやすくなります。

自宅の天井に窓を設置するかお悩みの方はぜひ参考にしてください。

天井に設置する窓ってなに?

天井に設置する窓とは、屋根に取り付けられている窓で、天窓といいます。

天窓は「トップライト」や「ルーフウインドウ」などとも呼ばれており、室内に自然光を取り入れたり、風通しを良くしたりする役割があります。

天井に位置する天窓は、壁面に付いている垂直な窓よりも光を取り入れやすいことが特徴です。

そのため、近隣の建物に遮られて光が入りにくい部屋などにも適しています。

天井に窓を設置するメリット

本章では、天井に窓を設置するメリットを解説します。

具体的には、以下のメリットがあります。

・照明に頼らず室内を明るくできる
・周囲の視線や生活音が気にならない
・室内に新鮮な空気を取り込める
・電気代を節約できる
・防犯対策になる
・家に居ながら自然を感じられる
・家具を配置しやすくなる
・住宅のデザイン性が高くなる

天井に窓を設置することでどんな効果が得られるのか、以下で詳しく説明します。

照明に頼らず室内を明るくできる

天井に窓を設置すると、日中は上から光を取り入れられるため、照明に頼らなくても室内を明るくできます。

電球と同じくらいかそれ以上の明るさを確保できるうえ、電気代もかからないため経済的です。

周囲の視線や生活音が気にならない

天井に窓を設置すると、周囲の視線や生活音が気にならなくなります。

壁面にある窓の場合、近隣住宅との距離が近いと住人の姿が目に入ったり、生活音が聞こえたりすることがあります。

天窓の場合は窓を開けていても音が聞こえにくく、お隣さんの視線も気にせず過ごせる点がメリットです。

室内に新鮮な空気を取り込める

室内の空気が天窓から外へと出て行き、壁の窓から新しい空気が入るという循環が生まれ、室内の空気の入れ替えがしやすくなるのです。

暖かい空気は上に行く性質があるため、夏場は室内上部に溜まった熱気も排出しやすくなります。

電気代を節約できる

天井に窓を設置すると、照明やエアコンの使用頻度が下がるため、電気代を節約できます。

晴れている日は、天窓からの光で室内が明るくなるため、日中に照明を使用する頻度が下がります。

天窓があることで風通しも良くなるため、夏でもエアコンを使う必要のない日が出てきます。

冬でも日差しが暖かく、エアコンの設定温度を低く保てるため、電気代を抑えながら快適に過ごせるのです。

防犯対策になる

天井に窓を設置すると、防犯対策にもなります。

壁面の窓は開けやすく、割りやすいことから、空き巣のリスクがあります。

一方、天窓は高い位置にあるため辿り着くのが難しく、外部から人が侵入しにくいです。

ただし、開閉式の天窓の場合は、万が一に備えて留守中や夜間は施錠しておくことをおすすめします。

家に居ながら自然を感じられる

天井に窓を設置すると、住宅の天窓からいつでも雲や空、星を見られるため、家に居ながら自然を感じられます。

自然を感じることで開放感を感じられるだけでなく、心身のリラックスにも繋がります。

家具を配置しやすくなる

天井に窓を設置すると、壁側の窓の設置数を減らせるため、壁側に家具を設置しやすくなり、自分のイメージどおり家具を配置しやすくなります。

壁面に窓が多い場合は、家具や家電の配置に困ることもあります。

天窓を設置すれば、壁面の窓の数を減らせるため、家具や家電の配置に悩まされることも少なくなります。

住宅のデザイン性が高くなる

天井に窓を設置すると、住宅のデザイン性が高くなります。

建物を外側から見た時に、天窓が付いていると、単調さを感じさせないアクセントのある屋根になりやすいです。

室内では、天窓から差し込む自然光によってインテリアの見え方がオシャレになるため、部屋全体がモダンな印象になります。

天井に窓を設置するデメリット

本章では、天井に窓を設置するデメリットをお伝えします。

具体的には、以下のデメリットがあります。

・雨漏りのリスクがある
・雨音が気になりやすい
・結露が発生することもある
・日差しが暑い
・場所によっては眩しい
・掃除やメンテナンスが面倒くさい
・ソーラーパネルの設置場所が減る

それぞれについて、順番に詳しく解説します。

天井に窓を設置することのデメリットを確認しておけば、「想像していたものと違った」などの後悔を避けやすくなります。

雨漏りのリスクがある

天井に窓を設置することで、雨漏りのリスクが生じます。

天窓は、シーリング(コーキング)の劣化や防水シートの損傷、初期の板金処理の施工不良や台風・強風などの影響により雨水が浸入する場合があります。

雨漏りしている天窓を放置すると、カビが発生したり、木部が腐食して建物の耐久性が低下したりする恐れがあるので注意してください。

軽度の雨漏りであれば、比較的簡単な修理で直せるため、早めに点検や修理を行うことをおすすめします。

雨音が気になりやすい

天井に窓を設置することで、雨音が気になりやすくなります。

雨が降ると、雨粒が天窓に直接当たるため、雨音が響きやすい傾向があります。

防音性の高いガラスを選んだり、寝室や勉強部屋には天窓を設置しないようにしたりするなどの工夫も大切です。

結露が発生することもある

天井に窓を設置することで、結露が発生する場合があります。

天窓が取り付けられている屋根は、外気温の影響を受けやすい場所です。

室内の暖かく湿った空気は上昇し、天窓付近に溜まります。

室内の湿った空気が窓ガラスの表面によって冷やされ、結露が発生するのです。

天窓の結露によって、水滴が下に落ちてくることもあるため、日頃から換気を心掛けることをおすすめします。

日差しが暑い

天井に窓を設置することで、強い日差しを受けて暑く感じることがあります。

天窓があると、直射日光を真上から受けて暑くなりやすいからです。

天窓のガラスには断熱効果や遮熱効果のある素材を選んだり、ブラインドやシェードを設置したりすると日差しを軽減しやすくなります。

場所によっては眩しい

天井に窓を設置することで、場所によっては眩しく感じることがあります。

直射日光の下では、スマートフォンや本の文字が見えにくいこともあります。

住宅設計の際には、どの辺りに光が当たるかも確認しておくのがおすすめです。

掃除やメンテナンスが面倒くさい

天井に窓を設置することで、掃除やメンテナンスが面倒というデメリットもあります。

天窓は高い所にあるため簡単には掃除しにくく、自分で掃除しようと思うと脚立が必要になり、危険も伴います。

掃除のしやすさを考えて、初めから汚れにくいガラスを選んでおくのもひとつの方法ですが、天窓の維持には定期的なメンテナンスが大切です。

屋根や外壁の点検の際に、天窓も点検してもらうこともおすすめです。

ソーラーパネルの設置場所が減る

天井に窓を設置することで、ソーラーパネルの設置場所が減ってしまいます。

天窓部分にはソーラーパネルを設置できないため、その分の設置場所が減ってしまうからです。

ソーラーパネルも設置したい場合には、ソーラーパネルと天窓をそれぞれどの程度の割合で設置するか、設計段階で決めておくと後悔を避けやすくなります。

天井に設置できる窓の種類

本章では、天井に設置できる窓の種類をご紹介します。

天窓には、固定式タイプと開閉式タイプのものがあります。

それぞれの天窓の詳細や特徴は以下のとおりです。

固定式

固定式の天窓は、主に光を取り入れる役割を持つものです。

開閉できないため不具合が発生しにくい点はメリットですが、換気ができないというデメリットもあります。

英語で「固定する」の意味を持つFIXから、FIX窓とも呼ばれています。

開閉式

開閉式の天窓には、手動で開閉するタイプの天窓と、電動で開閉するタイプの天窓があります。

開閉式の天窓は、固定式の天窓と比べて費用が高くなる傾向にあります。

開閉式の天窓の中でも、特に電動式タイプはリモコン一つで操作しやすい点がメリットです。

風を取り込んで換気ができるので、室内の通気性が良くなります。

天井に窓を設置する場合の費用相場

天井に窓を設置する場合の費用相場は約30~70万円です。

電動の開閉式天窓を設置する場合は、上記のほかに電気回線の工事費用が必要です。

天窓は、基本的にはどのような形状の屋根にも後から設置できます。

しかし後付けの場合は、住宅の建築段階で設置する場合よりも手間がかかり、費用が高くなりやすい傾向があるので注意が必要です。

天井に窓を設置したい場合はメリット・デメリットを把握したうえで必要か判断しよう

天井に位置する天窓は、室内に自然光を取り入れたり、風通しを良くしたりする役割を持っています。

照明を使用しなくても室内が明るくなることや、空気の循環が生まれて室内の快適性を保ちやすいことなどから、電気代の節約につながる点もメリットです。

一方で、天窓には結露の発生や雨漏り発生のリスクがあります。

デザイン性が高く、室内にいても自然を感じられるなど、メリットも多い天窓ですが、高所にあるため掃除やメンテナンスが難しいことも把握しておくことが大切です。

天井に窓を設置したい場合はメリット・デメリットを把握したうえで必要かどうかを判断することをおすすめします。

この記事は「内野 友和」が
書いています。
1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。
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