天窓(トップライト)のガラス交換にかかる費用相場や費用を抑える方法

この記事は「内野 友和」が
書いています。
1979年生まれ。一級建築板金技能士。父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。

「天窓のガラスを交換したいけど、費用はどのくらいかかる?」
「天窓のガラス交換にかかる費用を、できるだけ抑えたい」
ご自宅の天窓のガラス交換を検討している場合、一番気になるのは費用面といった方も多いのではないでしょうか。
この記事では天窓のガラス交換にかかる費用相場や費用項目、費用を抑える方法を解説しています。
本記事を読めば、天窓のガラス交換に利用できる助成金や火災保険についても分かるため、費用への不安を和らげられます。
ぜひ最後まで目を通してみてください。
目次
天窓(トップライト)のガラス交換にかかる費用相場

天窓のガラス交換にかかる費用相場は、約5~30万円となります。
作業の難しさや、交換するガラスの種類などによって費用は変動します。
詳しい費用が知りたい場合は、天窓修理の匠(運営:ウチノ板金)にお問い合わせください。
電話やメールのほか、LINEでもご相談可能です。
天窓(トップライト)のガラスを交換する際に発生する主な費用項目

天窓のガラス交換費用には、主に以下の費用が含まれています。
・ガラス本体の費用
・足場の設置や解体費用
・作業費用
・その他の費用
以下で1つずつ説明していきます。
ガラス本体の費用
ガラス本体の費用はガラスの種類やメーカーによって異なります。
天窓で使われる主なガラスは、以下のとおりです。
【複層ガラス】
・2枚以上のガラスを重ね、間に空気層やガス層を挟んだガラス
・断熱性や防音性に優れており、比較的リーズナブル
【網入りガラス】
・ガラスの内部に金属のワイヤーが入っており、火災時にガラスが飛散しにくい
・複層ガラスより価格は高め
【強化ガラス】
・普通のガラスに比べて強度が数倍高いガラス
・前述した2つのガラスより価格が高くなることが多い
どのガラスが自宅の天窓に適しているか分からない場合は、業者に相談することをおすすめします。
足場の設置や解体費用
天窓のガラス交換費用には、足場の設置や解体費用がかかるケースがあります。
たいていの場合は2階や3階など、足場を設置しないと届かない場所に天窓があるため、足場の費用はかかると考えていた方がよいでしょう。
作業費用
天窓のガラス交換費用には、以下のような作業費用も含まれます。
・職人の人件費
・コーキング剤をはじめとした資材費
・職人の交通費や駐車料金 など
遠方から業者が来る場合は、その分交通費が高くなってしまうため、なるべくお住まいの地域に近い業者へ依頼すると費用を抑えられます。
その他の費用
天窓のガラス交換費用には、以下のような費用も含まれます。
・廃材処分費:割れたガラスや古いコーキングなどの処分にかかる費用
・養生費:屋根周辺や室内を汚さないようシートやテープで養生する際の設置費用
・出張費:遠方から依頼された場合にかかる移動費
・諸経費:現場管理費や事務手数料など
見積書を確認する際は、本章で紹介した費用項目が記載されているかチェックしてみてください。
もし「工事一式〇円」といったように合計金額しか記載されていない場合は、何にいくらかかっているのか業者に確認し、納得したうえで契約することをおすすめします。
天窓(トップライト)のガラス交換にかかる費用を抑える方法

天窓のガラス交換にかかる費用は決して安くはないため、費用をできるだけ抑えたいといった方は多いのではないでしょうか。
本章では天窓のガラス交換費用を抑える方法を紹介します。
・火災保険を利用できるか確認する
・助成金や補助金を活用する
・自社で施工を行う業者に依頼する
・参考:外壁や屋根修理と同じタイミングで行う
以下で1つずつ説明していきます。
火災保険を利用できるか確認する
火災保険に加入している場合、保険の範囲や条件によっては、天窓のガラス交換費用を火災保険でまかなえる可能性があります。
たとえば台風や雹(ひょう)をはじめとした自然災害によって、天窓のガラスが破損した場合は、火災保険が使えるケースがあります。
保険加入時に設定した自己負担金額にもよりますが、もし火災保険を利用できればガラスの交換費用を抑えることが可能です。
申請期限は被害を受けてから3年以内なので、なるべく早めに確認することをおすすめします。
助成金や補助金を活用する
国や自治体の助成金や補助金を活用すると、天窓のガラス交換費用を抑えられる可能性が高いです。
天窓のガラス交換に使える可能性がある補助金に、国が行っている省エネ化を促進する事業「先進的窓リノベ2025事業」の補助金があります。
たとえば断熱性能に優れた複層ガラスに交換すると、補助金が下りるケースがあります。
補助金額はガラスのサイズや性能によって異なり、5,000~5万5,000円が範囲です。
申請期限は予算の上限に達するまでですが、遅くとも2025年12月31日までとなっています。
詳しく知りたい場合は、助成金の公式サイトである先進的窓リノベ2025事業【公式】をご覧ください。
自社で施工を行う業者に依頼する
職人を外注せず自社で施工を行う業者に依頼すると、仲介手数料が発生しないので、ガラス交換にかかる費用を抑えられます。
大手ハウスメーカーやリフォーム業者に依頼すると、自社で施工を行わず、下請け業者が施工を行うケースが多いです。
上記の場合、お客様が支払う工事費用に仲介手数料が上乗せされてしまいます。
しかし依頼されたら自社が施工を担当する業者の場合は、仲介手数料が発生しません。
天窓修理の匠も自社で直接雇用した職人が、天窓のガラス交換を行うため、費用を抑えられやすいです。
参考:外壁や屋根修理と同じタイミングで行う
外壁や屋根修理と同じタイミングで天窓のガラス交換を依頼すれば、足場代が1回分で済むため、その分の費用を抑えられます。
ただし工事費用の総額は高くなるため、本当に外壁や屋根修理も必要なタイミングなのか見極めたうえで決めることをおすすめします。
天窓(トップライト)のガラス交換にかかる費用が高くなるケース

天窓のガラス交換費用は、以下の場合に費用が高くなるため注意が必要です。
・作業しにくい環境の場合
・古い天窓タイプの場合
・他の補修も必要な場合
以下で1つずつ解説していきます。
作業しにくい環境の場合
足場が設置しにくいと作業の難易度が上がるため、費用が高くなるケースがあります。
たとえば以下のような場合です。
・3階以上の屋根に天窓が設置されている
・傾斜の急な屋根に天窓がある
・狭小地に住宅が建っている など
また屋根の上に障害物が多い場合も、移動や作業が大変なため、費用が高くなる恐れがあります。
古い天窓タイプの場合
古い天窓タイプの場合、ガラスだけの取り替えができないため費用が高くなる恐れがあります。
すでに製造が終了している天窓の場合、部材の入手が難しいため、ガラスだけの交換ができないケースが多いです。
上記の場合、サッシごと交換する必要があるため、ガラス交換のみよりも費用が高くなります。
他の補修も必要な場合
防水シートが破損していたりコーキングが劣化していたりする場合は、ガラス交換以外にも補修が必要なため、費用が高くなりやすいです。
また以下の場合は天窓自体の交換が必要なケースもあり、費用が高くなります。
・ガラスに結露が発生しやすい
・フレームが腐食している
・雨漏りが何回も発生する
次章でガラス交換以外の修理でかかる費用も紹介しているので、参考にしてみてください。
ガラス交換以外の天窓(トップライト)修理にかかる費用相場

前述したとおり、天窓のガラス交換を検討していても、いざ業者に依頼したら他の修理が必要だったというケースもあります。
以下はガラス交換以外の修理の場合にかかる費用相場です。
・コーキングの補修:約3~10万円
・防水シートの交換:約15万円~
・天窓自体の交換:約30~200万円
もし天窓自体を無くしたい場合は撤去工事も可能で、費用相場は約20~50万円です。
どの工事も天窓のサイズや種類、屋根の形状、素材などによって費用は変わります。
足場の設置が必要な場合は上記の金額にプラスで費用がかかります。
天窓のガラス交換にかかる費用を抑えたい場合は自社施工業者に依頼しよう

天窓のガラス交換にかかる費用相場は、約5~30万円です。
ガラス本体の費用や足場代、作業費などが含まれます。
天窓のタイプが古かったり、他の補修も必要であったりする場合は費用が高くなりやすいです。
費用を抑えたい場合は、自社施工業者に依頼してみてください。
大手リフォーム業者や工務店の場合は、下請け業者が施工するため仲介手数料を取られますが、自社の職人が施工する場合は仲介手数料が発生しません。
自社施工業者が見つかったら、天窓のガラス交換に使える助成金や火災保険についても伺ってみることをおすすめします。

