天窓に結露が発生する原因や放置NGな理由、発生を防ぐ方法を徹底解説

この記事は「内野 友和」が
書いています。
1979年生まれ。一級建築板金技能士。父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。25年以上、約10,000件の現場経験で培った技術と知識をもとに、屋根・雨樋・板金・外壁工事に携わる。建築家・隈研吾氏が関わるカフェ「和國商店」のプロデュース(グッドデザイン賞等受賞)、海外での活動なども行う。また、全国の屋根屋50社以上と共にボランティア活動を行い、屋根の展示イベント「屋根展」を主宰している。

「天窓に結露が発生するのはなぜ?放置しても問題ないの?」
「天窓の結露を防ぐ方法が知りたい」
このように、天窓の結露について詳しく知りたい方も多いのではないでしょうか。
天窓は結露が発生しやすく、放置するとカビの発生や木部の腐食などに繋がります。
本記事では、天窓に何度も結露が発生する場合の対処法や、発生させないための方法を解説します。
天窓の結露にお困りの方は、ぜひ最後まで目を通してみてください。
目次
天窓に結露が発生する原因とは?

天窓に結露が発生する原因は以下の5つが挙げられます。
・室内と外の気温に差がある
・室内の湿度が高い
・空気が滞っている
・天窓の断熱性能が低い
・天窓周辺の断熱材が薄い
各項目について順番に解説します。
室内と外の気温に差がある
室内と外の気温差が結露の原因の一つです。
特に冬場は外の気温が低く、室内は暖房により気温が高いことが多いです。
温かい空気に含まれる水蒸気が、冷たい天窓で冷やされ水滴になると、結露が発生します。
そのため、結露を防ぐには、室内の湿度を調整したり、窓ガラスの断熱性を高めたりすることが大切です。
室内の湿度が高い
結露は室内の湿度が高く、湿気が多いほど発生しやすくなります。
例えば、以下の場合は室内の湿度が高くなりやすいため気を付けたいところです。
・洗濯物をよく室内で干している
・加湿器を使っている
・料理をすることが多い
料理の際は、炊飯器や鍋から水蒸気が発生するため、湿度が高くなりやすいです。
このように、室内の湿度が高いと結露が発生しやすくなってしまうため、日頃から換気を十分に行い、適切な湿度を保つことが大切です。
空気が滞っている
湿気は温かい空気と一緒に上へ上がる性質があり、高い場所にこもりやすくなっています。
天窓は室内の高い位置にあるため、天窓付近で空気(湿気)が滞っていると、結露が発生しやすいのです。
結露を発生させないための対策として、天窓周辺の空気を循環させることがポイントです。
天窓の断熱性能が低い
断熱性能の低い天窓も、結露が発生しやすいと言えます。
例えば、安価な天窓や、古いタイプの天窓は1枚ガラスのことが多く、外の冷たい空気をそのまま伝えやすいです。
そのため、ガラスの表面温度が下がり結露が発生しやすくなります。
天窓周辺の断熱材が薄い
天窓周辺の断熱材の薄さも結露の発生に関係しています。
例えば、天井の断熱材が薄い場合や、天窓の枠周辺に断熱材を丁寧に詰めていない場合は、天窓周辺が冷えやすくなります。
すると、ガラス表面が冷えて結露が発生しやすくなるのです。
古い住宅や、いい加減な業者が適当に天窓を後付けした場合、断熱材がほとんど入っていないケースもあるため、注意が必要です。
天窓の結露を放置した場合に起こり得るトラブルとは?

天窓の結露を放置すると、以下のトラブルが起こる可能性があります。
・カビやダニが発生する
・木部が腐食、変色する
・金属部が劣化する
・内装の見た目が劣化する
・断熱性能が低下する
順番に詳しく解説します。
カビやダニが発生する
結露を放置すると、カビやダニが発生するリスクがあります。
カビやダニは湿度の高い場所を好みます。
そのため、天窓の周辺を結露で湿ったままの状態にしているとカビやダニが繁殖しやすくなるのです。
カビやダニの温床になるとアレルギーや喘息などを引き起こし、健康を損ねるリスクも高まります。
結露は放置せず、早めに対処することをおすすめします。
木部が腐食・変色する
結露を放置すると、結露の水滴が枠や内装に染み込み、木材が腐ったり変色したりする場合があります。
黒ずみや木枠の歪み、塗装の剥がれなどの原因にもなるため、注意が必要です。
結露はそのままにせず、早めに対処することが重要です。
金属部が劣化する
結露を放置すると、金属部が劣化するケースもあります。
結露によって金属枠やネジ部分が錆びると、天窓の開閉がスムーズにできなくなる場合があるのです。
さらに、サビから水滴が垂れて天井など内装を汚すこともあるため、放置すべきではありません。
内装の見た目が劣化する
結露を放っておくと、内装の見た目が劣化してしまう恐れがあります。
水滴が天井や壁紙に染み込み、クロスにシミができたり、剥がれたりするケースもあります。
天窓の下にシミが発生した場合、雨漏りしているように見えても、実は結露によるシミであるケースも多いため注意が必要です。
断熱性能が低下する
天窓の結露を放置すると、断熱性能が低下する恐れがあります。
結露による水分が天窓の枠や天井裏に染み込むと、断熱材が水分を吸収してしまい、十分な断熱性能が発揮されにくくなります。
断熱性能が下がると、室内の快適性も低下する恐れがあるため、早めに対処することが大切です。
天窓に結露を発生させないための方法は?

天窓に結露を発生させないためには、以下の方法がおすすめです。
・換気を十分に行う
・室内の湿度を調整する
・暖房の使い方を工夫する
・ガラスの断熱性を高める
・天窓や天窓周辺を点検してもらう
順番に詳しく解説します。
換気を十分に行う
十分な換気を行い、空気を入れ替えることは結露対策に有効です。
例えば、以下の方法がおすすめです。
・1日に何回か窓や換気口を開けて空気を入れ替える
・1日に何回か換気扇を回す
・サーキュレーターなどを使用し、空気を上まで循環させる
これらを日常的に行うことで天窓や天窓周辺の結露を予防しやすくなります。
室内の湿度を調整する
室内の湿度の調整も結露対策に有効です。
例えば、加湿器を使う場合は湿度が50~60%を目安にすることをおすすめします。
室内干しをする場合は除湿器を使う、料理や入浴時は換気扇を回すなど、湿度の管理を意識することがポイントです。
暖房の使い方を工夫する
暖房の使い方を工夫することも結露対策の一つとして有効です。
例えば、エアコンだけでなくサーキュレーターも使用することで、室内の空気を均一に温められます。
室内を一気に温めようとせず、徐々に温めていくことがポイントです。
また、暖房を使うときはこまめな換気も大切です。
ガラスの断熱性を高める
天窓に結露を発生させないためには、ガラスの断熱性を高める方法があります。
例えば、ガラスに結露防止シートや断熱フィルムを貼ったり、断熱カーテンやブラインドを設置したりする方法です。
様々な方法でガラスの断熱性を向上させることで、結露の発生を防ぎやすくなります。
天窓や天窓周辺を点検してもらう
天窓や天窓の周辺に施工不良がないか、断熱材に隙間がないかを業者に点検してもらうことも大切です。
万が一、問題や劣化などが見つかった場合は放置せず、補修を行うことをおすすめします。
天窓に結露が何度も発生する場合の対処法は?

前述の方法を試しても、結露が何度も発生する場合の対処法を紹介します。
具体的には、以下の方法があります。
・ガラスを交換する
・天窓自体を交換する
・天窓を撤去する
順番に詳しく説明します。
ガラスを交換する
結露が何度も発生する場合、ガラスの交換で対処できることがあります。
ペアガラスやトリプルガラスに交換することで、断熱性が高まり、結露が起きにくくなります。
ペアガラスは2枚のガラス、トリプルガラスは3枚のガラスを重ね、その間に空間を持たせた断熱性の高い窓です。
天窓のガラス交換工事の費用相場は約5~30万円です。
天窓自体を交換する
天窓自体を交換することも結露対策として有効です。
結露が頻繁に発生する場合、経年劣化が原因となっているケースがあります。
天窓の寿命は20〜30年です。
天窓交換の工事にかかる費用相場は30~200万円です。
天窓を交換することで結露の心配が減り、快適性も向上します。
天窓を撤去する
日頃の結露の対策や定期的なメンテナンスが面倒な場合には、天窓を撤去する方法もあります。
天窓の撤去にかかる費用相場は20~50万円です。
天窓を撤去することで結露や雨漏りの心配が減り、メンテナンスの手間も軽減できます。
天窓の交換や撤去にかかる費用を抑える方法は?

天窓の交換や撤去の費用を、できるだけ抑えたいといった場合は以下の方法を参考にしてみてください。
・不具合が軽いうちに対処する
・部分修理で済む場合は交換を急がない
・火災保険が使えるか確認する
・助成金や補助金を活用する
・天窓の施工実績が豊富な専門業者に依頼する
・参考:屋根や外壁の修理と同時に工事を行う
1つずつ見ていきましょう。
不具合が軽いうちに対処する
天窓の結露を放置すると、前述したとおり木部が腐食するなど被害が拡大することもあり、修理が高額になりやすいです。
しかし早めに業者に依頼すれば、部分修理で済む場合もあります。
「少ししか腐食していない」「カビが発生しているけど、このくらいなら問題ない」と放置すると、結果的に工事範囲が広がり費用がかさむ可能性があるので注意しましょう。
部分修理で済む場合は交換を急がない
結露が原因で天窓に不具合が発生した場合、必ずしも交換や撤去が必要とは限りません。
たとえばコーキングの劣化や部品の不具合であれば、部分修理で対応できるケースもあり、交換や撤去よりも費用を抑えやすいです。
まずは天窓修理専門の業者に点検してもらい、必要な工事を見極めてもらうことが大切です。
火災保険が使えるか確認する
強風や台風、雹(ひょう)などの自然災害によって天窓に不具合が発生した場合、火災保険を利用できる可能性が高いです。
たとえば雹によってガラスにひびが入ったり、コーキングが傷ついたりして結露しやすくなった場合、火災保険を利用できるケースがあります。
経年劣化による破損や故意に壊した場合などは、対象外となるため注意してください。
もし火災保険が適用されれば、修理費用の自己負担額を軽減できる可能性があります。
まずは加入している火災保険の範囲内かを確認してみましょう。
助成金や補助金を活用する
自治体によっては、住宅のリフォームや省エネ改修を行う場合に活用できる補助金・助成金制度があります。
制度の内容や募集期間、対象工事は各制度によって異なるため、お住まいのある自治体のWebサイトを確認してみてください。
もし天窓のガラスを高性能なものに交換する場合は、国の制度である「先進的窓リノベ2026事業」を利用できる可能性もあります。
詳しくは以下のサイトからご確認ください。
天窓の施工実績が豊富な専門業者に依頼する
天窓の修理は一般的な屋根工事や外壁工事と異なり、専門性の高い知識や技術が必要です。
知識や経験が乏しい業者に依頼してしまうと施工不良が起き、雨漏りが発生するなど後に不具合が発生しやすく、余計な費用がかかってしまいます。
天窓の修理は天窓や屋根の確かな知識、技術を持っており、天窓修理や交換、撤去の実績が豊富な業者に依頼するのが大切です。
初期費用の安さで業者を選ぶのではなく、長期的なメンテナンスコストも考慮したうえで業者を選びましょう。
参考:屋根や外壁の修理と同時に工事を行う
天窓の交換や撤去では、ほとんどの住宅において足場が必要となります。
もし屋根や外壁も同じタイミングで修理が必要な場合、天窓の交換や撤去と同時に行えば、足場代が1回分で済みます。
もちろん天窓の修理だけを行うより支払うお金は高額になりますが、長期的に見ると住宅のメンテナンスコストを抑えられるので、検討してみてください。
天窓の交換や撤去なら、天窓修理の匠にご相談ください

天窓の交換や撤去を考えている場合は、天窓修理の匠(運営:ウチノ板金)にご相談ください。
天窓修理の匠は、以下のような特徴を持っている施工業者です。
・国家資格を持った職人集団
・自社施工のため費用がリーズナブル
・火災保険の申請サポートが可能
・ベルックス推奨工事店
1つずつ説明していきます。
国家資格を持った職人集団
天窓修理の匠を運営しているウチノ板金は、工事に関わる国家資格を保有している職人が在籍しています。
たとえば「1級建築板金技能士」や「登録建築板金基幹技能者」などの国家資格を持った職人が施工を担当します。
屋根や天窓修理についての正しい知識や技術を習得したうえで現場経験を積んでいるので、安心してお任せください。
自社施工のため費用がリーズナブル
大手リフォーム会社や施工店に天窓の修理を依頼すると、下請け業者に委託されるため、仲介手数料がお客様の費用に上乗せされることが多いです。
一方、天窓修理の匠では下請け業者に任せず自社の熟練職人が施工を担当するので、仲介手数料が発生しません。
大手の業者に比べてリーズナブルな価格でご案内可能です。
火災保険の申請サポートが可能
火災保険は天窓修理にかかる費用負担を軽減できる可能性がありますが、面倒な手続きが必要です。
申請するには必要書類への記入が必要かつ、自然災害による破損である証拠も必要となります。
天窓修理の匠は天窓の修理だけでなく、火災保険の申請サポートも可能です。
具体的なサポート内容としては、破損部の写真撮影の指示や見積作成・説明文作成の助言などになります。
自分だけで火災保険を申請するのが不安な場合は、お気軽にご相談ください。
ベルックス推奨工事店
ベルックスは世界的な天窓のメーカーです。
天窓修理の匠の運営元であるウチノ板金は、ベルックスから認定された天窓の修理や交換を行う施工店となります。
ベルックスの天窓に関する正しい知識や技術を持っている証であるため、安心してお任せいただけます。
天窓修理や交換、撤去の施工事例

ここでは実際に天窓修理の匠が施工した、天窓修理や交換、撤去工事の事例を紹介します。
写真だけでなく費用や工期も載せているので、ぜひ参考にしてみてください。
施工事例1
【BEFORE】

【AFTER】

築35年の住宅で天窓周辺で雨漏りが発生しており、修理した事例です。
現地で確認したところ屋根材にずれやひび割れが見受けられ、屋根自体の防水性能が低下していました。
屋根をカバー工法で施工し、新しい防水シートと屋根材を設置しています。
費用は15万円(足場代別)、工期は2日でした。
お客様からは「天窓からの雨漏りがピタッと止まり、バケツを置く必要がなくなった」とのお言葉をいただいております。
施工事例2
【BEFORE】

【AFTER】

築35年の戸建て住宅で天窓周辺から雨漏りが発生しており、部分的に修理した事例です。
現地で調査したところ、天井にシミができるほど雨漏りしており、天窓のガラス部分のずれから雨水が入り込んでいることが判明しました。
そのためガラスのずれていた部分にコーキングを注入し、防水処理を強化しました。
費用は3万円(足場代別)、工期は1日です。
お客様からは「長年悩んでいた雨漏りが直り、安心して快適に生活できるようになった」との嬉しいお言葉をいただいております。
施工事例3
【BEFORE】

【AFTER】

ある程度の年数が経っている屋根の工事と、天窓の交換工事を行った事例です。
確認したところ天窓が劣化していたほか、屋根自体の防水性能が低下していたため、全体的な工事が必要な状態でした。
屋根はカバー工法を採用し、既存の屋根材の上からガルバリウム鋼板を設置しています。
天窓はトステム製のものからベルックス製の天窓に交換しました。
費用は130万円(足場代別)、工期は6日です。
お客様からは「今回の工事で天窓の雨漏り対策ができ、屋根も工事したので今後、安心して暮らせるのが嬉しい」とのお言葉をいただいております。
施工事例4
【BEFORE】

【AFTER】

新築時からあった天窓のガラスの縁部分から雨漏りが発生しており、交換した事例です。
既存の屋根材を部分的に取り外し、天窓をベルックス製のものに交換しました。
費用は60万円(足場代別)、工期は5日です。
お客様からは「天窓からの雨漏りがストレスだったが、解決したことで気持ちもすっきりした」との嬉しいお言葉をいただいております。
施工事例5
【BEFORE】

【AFTER】

天窓から頻繁に雨漏りが発生し、修理しても直らなかったため、今後のメンテナンス負担を考慮して撤去した事例です。
天窓を撤去した後、防水シートを設置したうえで、既存の屋根材と馴染みやすい色の屋根材を施工しました。
費用は35万円(足場代別)、工期は2日です。
お客様からは「天窓を撤去して屋根も補修してもらったことで、もう雨が降っても不安を感じることがなくなった」とのお言葉をいただいております。
天窓の結露は放置せず、日頃から発生を防ぐために気を付けよう

天窓の結露は、室内外の気温差が大きい場合や、室内の湿度が高い場合に発生します。
天窓の結露を放置すると、カビやダニの発生、木部の腐食だけでなく断熱性能の低下などの原因にもなります。
結露対策の方法は以下のとおりです。
・換気を十分に行う
・室内の湿度を調整する
・暖房の使い方を工夫する
・ガラスの断熱性を高める
・天窓や天窓周辺を点検してもらう
上記の中でも、十分な換気や室内の湿度調整などは日頃から意識しやすいポイントです。
天窓の結露は放置せず、発生を防ぐために日頃から気を付けましょう。

