天窓(トップライト)のメンテナンスが必要な理由や方法、費用相場を紹介

この記事は「内野 友和」が
書いています。
1979年生まれ。一級建築板金技能士。父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。

「天窓ってメンテナンスは必要なの?」
「天窓のメンテナンスって何をすればいいの?」
住宅に天窓を設置している場合、上記のようにメンテナンスについてよく分からないといった方も多いのではないでしょうか。
この記事では天窓にメンテナンスが必要な理由から、メンテナンスを怠ると起こり得るトラブル、メンテナンスにかかる費用まで網羅的に解説しています。
業者に依頼して行うメンテナンスだけでなく、自分でも行える簡単なメンテナンス方法も紹介しているので、明日から実践できます。
天窓のメンテナンスに関する不安を解消したい方は、ぜひ最後まで目を通してみてください。
目次
天窓(トップライト)のメンテナンスが必要な理由

天窓は屋根や外壁、その他の付帯部などと同じで、定期的にメンテナンスする必要があります。
天窓の耐用年数は約20〜30年です。
しかし紫外線や雨風、その他の外部環境によって、耐用年数よりも早く劣化したりトラブルが発生したりするケースもあります。
そのため日頃から自分で行える簡単なメンテナンスのほかに、たとえば屋根を工事するタイミングで業者に点検を依頼したり、必要があれば補修をお願いしたりすると安心です。
天窓(トップライト)のメンテナンスを怠ると起こり得るトラブル

面倒だからといって天窓のメンテナンスを怠り、劣化やトラブルを放置すると、以下のようなトラブルに発展する恐れがあります。
・雨漏りが発生する
・天窓や周辺が腐食する
・余計なお金がかかる
以下で1つずつ説明していきます。
雨漏りが発生する
天窓のメンテナンスを怠ると、シーリング(コーキング)や防水シートの劣化が進み、防水機能が低下するため、雨水が浸入しやすくなります。
また強風や台風でガラスやフレームが破損しているにもかかわらず、メンテナンスしなかった場合も、雨漏りしやすくなるので注意してください。
天窓や周辺が腐食する
天窓のメンテナンスを怠ったことで雨漏りが起きると、天窓や周辺が腐食してしまう恐れもあります。
金属の枠の場合はサビが発生するほか、木枠の場合は水分を多く含んでしまい腐食しやすくなります。
また屋根材や下地にまで雨水が到達すると、屋根自体の耐久性を落としてしまうので、注意が必要です。
余計なお金がかかる
天窓のメンテナンスを怠ると余計な工事を行うことになり、ムダな出費が増える可能性があります。
天窓のメンテナンスを行う場合もお金はかかりますが、メンテナンスを怠って雨漏りが発生したり天窓や周辺が腐食したりすると、工事代が高くなりやすいです。
屋根自体を葺き替えるなど大規模な工事に発展するケースもあるため、定期的なメンテナンスをおすすめします。
自分でできる天窓(トップライト)のメンテナンス

天窓のメンテナンスには、以下のように普段から自分で行える方法もあります。
・窓ガラスを掃除する
・窓枠を掃除する
・結露が発生しないよう対策する
以下で各方法を解説しているので、参考にしてください。
窓ガラスを掃除する
天窓は窓ガラスを定期的に掃除すると、ガラスの表面に溜まった汚れをすぐに落とせるため、外観の綺麗さを維持できるだけでなく劣化を防ぐのに役立ちます。
柔らかめの布を水で濡らし、ガラスを拭いていくのが基本的な掃除方法ですが、もし水では汚れが落ちない場合は、スクラブが入っていない液体クリーナーを使ってみてください。
またガラスを傷つける恐れがなければ、ワイパーやスポンジでも掃除可能です。
外側の窓ガラスの掃除は屋根にあがる必要があり危険なため、内側の窓ガラスのみを掃除します。
窓枠を掃除する
天窓の窓枠の溝部分はホコリや小さなゴミが溜まりやすく、放置すると結露の水が流れにくくなりシミやカビなどの原因になるため、定期的な掃除が必要です。
柔らかいブラシで掃いたり、掃除機で吸ったりするとホコリや小さなゴミが取れやすいです。
ただし外側の窓枠を掃除するには屋根に上る必要があり危険なため、内側の窓枠のみ掃除してください。
結露が発生しないよう対策する
結露が発生し、そのままにしておくと、カビが発生したり木部が傷んだりするので定期的な掃除をおすすめします。
とくに結露が発生しやすい冬などは、雑巾や要らない布でこまめに拭き取ってください。
また換気扇や除湿器などを活用して、室内の余計な湿気を外に出すことで、結露が発生しにくい環境を作ることも重要です。
業者に依頼して行う天窓(トップライト)のメンテナンス

天窓は自分で行うメンテナンスだけでは十分ではなく、定期的に業者に依頼して、以下のようなメンテナンスを行う必要があります。
・定期点検
・部分修理
・全体修理
以下で1つずつ説明していきます。
定期点検
天窓は経年劣化や自然災害などによりトラブルが発生しやすい部分なため、定期的に業者に依頼して点検してもらってください。
業者に依頼すれば、住宅の内側からだけでなく外側からも異常がないか確認してもらえます。
たとえば天窓を固定しているネジは経年劣化で緩くなってしまうケースもあり、放置すると天窓がずれたり雨水が浸入しやすくなったりします。
ネジの様子は住宅の内側からでは確認できません。
ほかにも住宅の内側からでは発見しにくい箇所での雨漏りや、コーキングの劣化などが分かります。
劣化やトラブルを早期に見つけて修理するためにも、定期的に業者に点検してもらうことをおすすめします。
部分修理
もし天窓に軽度の雨漏りが発生している場合は、部分的な修理で直せる可能性があります。
たとえば天窓を固定しているネジの緩みや、パッキンの劣化などが原因で雨漏りが発生している場合は、部分補修で対応可能です。
ネジの締め直しやコーキングの打ち直し、防水処理の強化を行えば直せるケースもあります。
ただし軽度とはいえ、雨漏りは原因を突き止めたうえで正確な修理を行う必要があるため、素人判断で修理するのは避けてください。
誤った処理を行うと、別の箇所に水が浸入したり木材や断熱材を傷めたりする可能性もあります。
そのため「自分で修理すれば直りそう」と思っても、業者に依頼して適切な修理を行ってもらってください。
全体修理
天窓の全体修理は、天窓の交換や撤去、場合によっては屋根の修理も同時に行われます。
以下のような場合は業者に相談のうえ、天窓の交換を検討してみてください。
・ガラスに結露が発生しやすい
・フレームが腐食している
・雨漏りが頻繁に起こる
上記の場合、部分的な修理では直すことが難しく、天窓自体の交換が必要となるケースが多いです。
また「天窓のメンテナンスが面倒」「雨漏りにこれ以上悩まされたくない」といった場合は撤去も可能です。
天窓(トップライト)のメンテナンスにかかる費用相場

天窓の各メンテナンスにかかる費用相場は、以下を参考にしてください。
・コーキング補修:約3~10万円
・防水シートの交換:約15万円~
・ガラスの交換:約5~30万円
・天窓自体の交換:約30~200万円
・天窓の撤去:約20~50万円
ただし天窓のサイズや種類、屋根の形状、素材、作業環境などによって金額は変わるので、あくまで参考程度にお考えください。
天窓(トップライト)は定期的にメンテナンスしよう

天窓の耐用年数は約20〜30年ですが、常に雨風や紫外線によるダメージを受けているため、定期的なメンテナンスが必要となります。
天窓のメンテナンスを怠ると雨漏りが発生したり、天窓や周辺が腐食したりするなどのトラブルが発生しやすくなります。
大規模な工事が必要になるケースもあり、余計なお金がかかるため注意してください。
普段から窓ガラスや窓枠を掃除するほか、結露が発生しないように対策することで、上記を防げます。
また自分で行うメンテナンスだけでは不十分なため、定期的に業者に依頼して定期点検を行うほか、劣化箇所があれば修理することも重要です。
トラブルが発生して後悔しないためにも、天窓は定期的にメンテナンスすることをおすすめします。

